新たな仲間と共に、街の健やかなセーフティーネット『フードバンク府中』設立へ。赤い羽根共同募金の助成金でご支援頂き、東京都府中市に新しい支援体制が誕生しました。募金で支えてくださった皆様に、心より御礼申し上げます。ありがとうございます。
●フードバンク府中の歩み
フードバンク府中は、2019年5月、府中市社会福祉協議会の企画である「私にもできるかな?フードバンク」の勉強会に、NPOシェア・マインド代表理事の松本靖子が登壇した事から始まりました。
2019年7月から2020年3月までを準備会とし、街中のイベントで募金やPRを行い、フードバンク設立への準備を進めてきました。その間、府中市での食料支援は、NPOシェア・マインドが行いました。
そして2020年4月、コロナ禍で生活困窮に陥る方への支援を行うため、本格的に活動が始まります。
●赤い羽根共同募金の皆様の
ご協力を得て
「府中市でフードバンクを始める」。熱い志で仲間が集まるも、まだ倉庫にできる場所を見つけられませんでした。民間の賃貸物件は月間10万円以上の家賃がかかります。ボランティアで活動する中、この家賃を払っていては、たちまち活動は潰れてしまいます。
この間、府中市社会福祉協議会の建物内の一角をお借りしたり、ボランティア宅に食品を保管しながら、お困りの方々への支援を続けました。食品募集を大きくかけられない中、「適切なタイミングで食品を購入する」という事ができた事で、お困りの方々を支える事が叶いました。
赤い羽根共同募金 助成金活用の成果
①市役所、社協の相談窓口等から紹介されてきた困窮者延べ443名に、潤沢な食料支援が叶いました。
→コロナ禍で仕事が無くなった方のご利用が殆どでした。長期化する困窮の中、栄養不足に陥っていた方もおられました。健康を支えられる食品を買い足して支援を行いました。食品在庫が空にならず必ず支援を行えたのは、赤い羽根共同募金を通じて、皆様からのご支援を頂けたからです。募金でご協力頂きました皆様に、心から感謝いたします。
②府中市内の子ども食堂、フリースクール、大学、困窮者団体等のパントリーに食品協力ができました。
→どの団体も、限られた資金の中から食品調達をしていました。市内で活動なさる皆様は、私たちフードバンク府中、NPOシェア・マインドの仲間です。助成金を得られた事で、仲間たちを応援できました。府中市内で活動する皆様のを通じて、のべ1000名強の参加者、子ども達に支援食品をお届けする事ができました。
③学生を対象としたパントリーを開催する事で、学生たちの困窮にアウトリーチできています。
→5月20名、6月54名、7月40名、8月45名(各会、当日以外の支援希望者あり)、支援の手が及びづらい学生たちへのパントリーを開く事ができました。赤い羽根共同募金の助成金なくしては、毎月の開催はできなかった事と思います。回を追うごとに学生の困窮度は逼迫したものになっています。助成事業終了後も、引き続き学生への支援を行います。
→フードバンク府中が主催した学生向けパントリーの反響を受け、東京外国語大学が在学生向けのパントリーを毎月開く運びとなりました(読売新聞掲載)。外大パントリー初回は、ノウハウと人材でも協力をしました。学生への支援の広がりのきっかけになった事に、一同希望をもって今日も活動しています。
④活動実績と広報によって団体を知ってくださった方々から、豊富に寄付が届くようになりました。
→「新聞を見て」「WEBを見て」「友人に聞いて」「市役所から聞いて」など、私たちの活動を知り、応援してくださる方が増えました。赤い羽根共同募金助成事業終了後に向けての寄付金、寄付食品が集まっており、街全体で支えられている事を実感しています。
⑤10月より、府中市役所生活援護課を通じて、より広い倉庫をお借りできる事になりました。
4月から8月まで赤い羽根共同募金の助成金を活用しての事業では、のべ1,668名の困窮者へ、支援のための食料を届ける事ができました。ご協力頂きました皆様に、改めて感謝申し上げます!
■NPOシェア・マインド、フードバンク府中の活動が新聞や記事に掲載されました。
・2020/6/20朝日新聞「学生に食料支援 フードバンク府中」
・2020/6/30東京新聞<新型コロナ>府中の有志ら、困窮学生に食品配布 悩み相談も
・2020/07/23読売新聞 「コロナ困窮学生 支援の輪 府中 市民有志や大学 食料配布」
・『食糧余剰と不足が共存する社会で』(上)(中)(下)★動画あり
毎月の活動のレポートは、フードバンク府中のサイトでもご確認頂けます。是非ご覧ください!